新規膵がん腫瘍マーカー「APOA2アイソフォーム」とは?|もとむら内科・内視鏡クリニック|福岡市南区の消化器内科・内視鏡内科

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医療コラム

新規膵がん腫瘍マーカー「APOA2アイソフォーム」とは?|もとむら内科・内視鏡クリニック|福岡市南区の消化器内科・内視鏡内科

APOA2アイソフォームは新しい膵がんの腫瘍マーカーです。APOA2とはタンパク質の一種で、血中では同一のタンパク質が対となって存在し、それらをアイソフォームと呼びます。 APOA2-AT と APOA2-TQ の二つのアイソフォームの濃度の相乗平均値(APOA2-i Index)で健常人と膵癌患者を判別します。膵癌患者では 健常人と比較して減少することが報告され、2024年2月に膵癌の診断の補助を目的としたマーカーとして保険収載されました。従来広く用いられてきた膵がんの腫瘍マーカーである「CA19-9」と組み合わせることで、膵がん発見の感度が上昇し、より早期に発見できる可能性が報告されています(Kashiro A et al. J Gastroenterol 2024, Hanada K et al. Diagnostics 2024, Shionoya K et al. Cancers 2025)。

膵がんの危険因子は次の通りです。

・家族に膵がんになった方がいる

・糖尿病、慢性膵炎、膵のう胞のある方

・肥満のある方

・喫煙される方、お酒をたくさん飲む方

これらに該当する方、膵がんが心配な方はご検討ください。腹部エコーと組み合わせることで、さらに精度が向上します。

※APOA2アイソフォームやCA19-9が異常値であっても必ずしも膵がんとは限りません。膵炎や膵管内乳頭粘液性腫瘍などの病気でも異常値となる場合があります。また、正常値であっても、膵がんがないとは言えません。あくまで診断補助検査ですので、他の関連する画像検査結果などと合わせて総合的な診断が必要です。

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