便やガスがたまってお腹が痛くなったり、下痢の前に下腹部が痛くなって、という経験をされた方は多いかと思います。こういう症状が頻繁に(週に1回以上)あって、3カ月以上続く方は過敏性腸症候群の可能性があります。
過敏性腸症候群とは、腸炎や腫瘍などの異常がないにもかかわらず、こういった症状が慢性に続く病気です。診断には普段の便の状態などを詳しく知る必要がありますので、気になる方はご相談ください。まずは大腸に異常がないかどうか、カメラできちんと調べることが大切です。
下腹部や右腹部の動けないほどの激痛の場合は、虫垂炎や憩室炎などの可能性もあります。場合によっては即手術になることもあります。放置しておくと腹膜炎など命にかかわる状態になることもありますので、病院で診察や血液検査、画像検査などを受けましょう。
腹痛に加え、下痢を伴い血便や粘血便が出る場合には感染性腸炎や潰瘍性大腸炎、大腸がんなどの腫瘍の可能性があります。きちんと調べて適切な治療を受けることが大切です。
左下腹部の急激な痛みの後に血便が出る場合には、虚血性大腸炎の可能性があります。入院が必要になる場合もありますので、カメラやCTなどの画像検査ができる病院での検査をお勧めします。
強い腹痛に嘔気や嘔吐を伴う場合には、腸閉塞の可能性があります。強い便秘でも起こりますが、大腸がんなどで起こる場合もありますので、病院で検査を受けましょう。
当院では消化器病専門医・内視鏡専門医が検査・診断・治療を行いますので安心してご相談ください。
医療コラム