胃カメラ
胃カメラ
口や鼻から内視鏡を挿入し、咽頭・食道・胃・十二指腸を直接観察します。胃がんの早期発見のほか、咽頭がん、食道がん、十二指腸がん、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍などの様々な病気を診断することができます。バリウム検査に比べて早期がんの発見に優れており、自治体の検診も内視鏡で行うところが増えてきました。
検査では必要に応じて病理診断用の組織を採取(生検)します。アニサキスなどの異物を摘出することもできます。組織採取などが特になければ、検査時間は5〜10分程度です。
胃カメラ検査はつらい、こわいという方もいらっしゃると思いますが、苦痛を和らげる様々な方法があります。鼻からの内視鏡や鎮静剤(静脈麻酔)の使用などがそれにあたります。口からの内視鏡も当院では最新の先端7.9㎜の細経内視鏡を採用しておりますので、従来の内視鏡(10mm前後)にくらべて楽に検査をお受けいただけます。
機械やお薬だけではなく、内視鏡医の技術も大きく影響します。楽に受けていただけるような技術はもちろんですが、限られた時間で確実に病気を見つける目が重要です。当院では大学病院や基幹病院で30年以上研鑽を積んできた、日本内視鏡学会専門医・指導医の院長が検査を担当します。精度の高い診断を行うためにAI(FUJIFILM社製CAD-EYE)も導入しています。せっかくのAIも胃の隅々まできちんと見る技術がないとその効果を発揮しません。技術をもった内視鏡医との組み合わせでその効果が最大限発揮されます。
当院では、安心して楽に高いレベルの内視鏡検査を受けていただけるよう、患者様に応じた検査方法をご提案させていただきます。お気軽にご相談ください。
胃がんの最大の原因であるピロリ菌感染は、子供の頃に家庭内で感染すると考えられています。胃がんの方はほとんどがピロリ菌陽性であるため、ご家族が胃がんの方はご自身もピロリ菌に感染している可能性があります。また、体質的にがんになりやすい可能性があります。
胃酸が食道に逆流することで、食道が炎症を起こす疾患です。よくみられる症状として「胸やけ」「胃もたれ」「口が苦い」「喉の違和感」「慢性の咳」などがあります。多くの場合は薬物療法で改善します。薬物療法で改善しない場合には、最近内視鏡治療が保険適応となっており、治療可能な提携病院へご紹介いたします。
慢性的に胃酸が食道に逆流することで、下部の食道粘膜が胃型の粘膜に置き換わる状態をいいます。食道がんの原因ともなるため、定期的な胃カメラ検査が重要です。
進行すると胸が「しみる」「つかえる」といった症状がよくみられますが、初期では症状はほとんどありません。飲酒や喫煙の習慣がある方は高リスクですし、少量の飲酒で顔が赤くなる方は発がんリスクが高いことが知られています。早期の食道がんで発見できれば内視鏡治療を含めた低侵襲の治療が可能です。
胃の粘膜に住みつく細菌で、萎縮性胃炎を引き起こし、胃・十二指腸潰瘍や胃がんなど様々な消化器の疾患の原因となります。ピロリ菌感染が判明した場合、内服薬による除菌を行うことで、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を予防し、がんのリスクを低減することができます。
腹部不快感、みぞおちの痛み、食欲不振などの症状がみられることがあります。ピロリ菌の感染が主な原因ですが、自己免疫疾患による胃炎などもあります。ピロリ菌感染は胃がんのリスクとなりますので、除菌に加え、定期的な内視鏡検査をお勧めします。
胃バリウム検査で指摘されることが多く、通常は無症状ですが、ポリープの種類を診断するために内視鏡検査が必要となります。胃底腺ポリープ、過形成性ポリープ、胃腺腫、胃がんなどがあり、無治療でよいもの、定期的な内視鏡検査で経過観察や組織検査、あるいは切除が必要となるものなど、種類によって方針が異なります。
みぞおちや背中の痛み(胃潰瘍は食直後、十二腸潰瘍は空腹時や夜間)を伴うことが多いですが、その他の症状として「胃もたれ」「吐き気」「お腹の張り」などの症状を生じることもあります。治療が遅れ潰瘍が深くなると出血することがあり、吐血や下血がみられ、場合によっては命にかかわります。主にピロリ菌が原因となりますが、ストレスや鎮痛剤の服用などでも発症します。多くは薬物治療で改善しますので、上記のような症状があれば、我慢せずに受診してください。
胃壁の内側をおおう粘膜の細胞が、何らかの原因でがん細胞となり無秩序に増えていきます。ピロリ菌感染がその最大の原因であることが分かっています。早期では自覚症状はほとんどなく、進行すると上腹部痛、げっぷ、吐き気、腹部不快感、貧血などがみられます。早期に発見することで内視鏡による治療ができますし、根治が可能ですので、特にピロリ菌陽性の方は過去に除菌治療をした方も含めて定期的に内視鏡検査を行うことが大切です。
早期では多くの場合、自覚症状はありませんが、病変が大きくなると腹痛や腹部膨満感、吐き気、貧血などがみられます。比較的稀ですが、近年、内視鏡による診断技術の向上もあり早期に発見されるケースが増えています。
1
検査予約
予約には以下の2パターンがあります
2
検査前日
夕食は21時までに済ませてください。水、お茶は朝まで摂取可能です。
3
検査当日
常用されているお薬は検査予約時の指示通りに服用してください。
食事は摂らないでください。水、お茶は摂取可能です。
4
検査前処置
過去に歯科の麻酔で気分が悪くなったりしたことがある方、麻酔薬にアレルギーがある方は事前にお申し出ください。
5
検査
検査ベッドに横になります。鎮静剤をご希望の方は点滴をさせていただき、その点滴から鎮静剤を注射しリラックスした状態で検査を受けていただきます。鎮静剤を希望されない場合、点滴・注射はありません。鼻からのカメラの場合は通常鎮静剤は使用しませんが、ご希望の方はご相談ください。
※検査時間:5~10分程度
6
検査後
検査終了後はリカバリールームで休憩いただき、その後、医師より検査結果について説明があります(鎮静剤を使用しない場合はリカバリールームでの休憩は必要ありません)。鎮静剤を使用した場合、車等の運転はできませんのでご注意ください。
1割負担 | 3割負担 | |
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胃カメラ検査 (生検なし) |
2,000円程 | 6,000円程 |
胃カメラ検査 (生検あり) |
3,000〜4,000円程 | 9,000〜12,000円程 |
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